★We Were BOΦWY★
「今日の主役はお前らだぜ!」
この2日目にして最後の氷室京介による全編BOΦWY楽曲で構成された東日本大震災チャリティー・ライヴは"DREAMIN'"で幕を開けた。
長い眠りに就いていた佳曲達が矢継ぎ早に繰り出される。
"BLUE VACATION"
"ハイウェイに乗る前に"
"BABY ACTION"
"JUSTY"
"WELCOME TO THE TWILIGHT"
"BAD FEELING"
"16" 等々…
惜しげもなくたたみかけられる張本人の歌声に、東京ドームという場所の持つコンサート会場としてのネガティヴィティーは満員のオーディエンスの声援と熱気によって払拭される。
1日目はほぼM.C.が無かったらしいが、本人も昨日を振り返るように「云うべき事を言っておかなければ…」と、セットリストの中盤に語る時間を設けた。
「俺も複雑な心境で唄ってるんだけど…」
とも心境を漏らしたが、メンバーは勿論、今回のこのコンセプトに賛同、実現させてくれたスタッフ及び関係者に感謝の意を述べた。
そして、「ここに集まってくれたみんなの想いやこのチャリティーの結果が現地に届く事を信じてやっています。」と
BOΦWY時代にライヴで唄うのが大好きだった曲と始めた"LONGER THAN FOREVER"から"MEMORY"、"BELIVE"、"季節が君だけを変える"等の中盤を挟み…
"B BLUE"きっかけで佳境へ…
"MARIONETTE"
"PLASTIC BOMB"
"BEAT SWEET"
"ONLY YOU"
と続けたアッパー・ナンバーは"IMAGE DOWN"で昇天の幕を閉じた。
あっという間な本編終了から、アンコールで呼び出された本人の口からは、「ここからは無礼講だぜ!」の一言。
"ON MY BEAT"が飛び出し、"HONKY TONKY CRAZY"へと続き、
「BOΦWYの曲の中でもみんなが愛してくれた曲」
と最後の"NO!NEW YORK"を会場全体からの浴びるような大合唱に笑顔で答えて本当の終演をむかえた。
場内の冷めやらぬ歓喜と熱気を優しく冷却するかのように、客電を下ろしたままステージの両サイドに設置されていた巨大なスクリーンから「IF YOU WANT」のレコーディング風景と共に被災地と被災者の映像が映し出された。
それはまるで胸のつまる映画のエンドロールの様で、その歌声と被災された方々がリンクして涙がこぼれた。
遠い海の向こう側(ロサンゼルス)でCNN越しに接したという今回の災害に対して、ここまで対峙する真摯さは、穏やかな口調で進めていた弁を最後に一変させ、叫ぶように吐き捨てた、
「心まで潰されちゃたまんねぇぜ!」
に集約されているように聞こえた。
もう、あの頃の"MORAL"を持った氷室は居ない…
所謂音楽業界で成功を手中にし、高値安定を推移するアーティストとしての歌唱に徹して来た感の強かった彼に、一瞬ロフト時代に放っていたような根源的なスピリットを垣間見た。
やはり、彼はただの著名アーティストではなく、真のロック・アーティストでいてくれた。
それが嬉しかった。
独りBOΦWY等の賛否も避けられない宿命であろうう…
しかし、何より、自分に出来る事は何かを具現化する為に行動し、それを成し遂げた事に讃辞と東北出身の者として感謝をしたい。
"We Are Down But Never Give Up"が彼の今の気持ちを現す言葉なのであろう。
実は会場では場内のアナウンスにより、開演に先立ち黙祷が捧げられた。
こんな気分でロック・コンサートに臨むのも初めての感覚な気がした。
それが自分にとってはよりによって氷室京介によるBOΦWYだ。
僕は中学(14歳)の時に"JUST A HERO"ツアー時のBOΦWYを観た。
衝撃だった。
そこからは世代の近いロック好きの皆さんなら手に取るように分かるであろう"ロック・キッズ"(今なら"バンド・ヲタ"だろう)になった。
今のように豊富ではない限られた情報源の雑誌を読み漁り、"ダイエー・スプレー"で髪を立て、アイラインを引き、"ジョニー・ロットン"のガーゼシャツをインナーにし、学生服は周りの流行りの短ランではなく、中ランをゴルチエ風なセミロング・ジャケットの解釈で羽織っていた(苦笑)
だから、U2のボノが"LIVE AID"で詰襟姿だった時も食いついた(笑)
バンドを組み、16歳で"16"を歌っていた。
本当に懐かしい…
ドームの大観衆がほぼ全員といっていい程、曲に合わせ拳を挙げる(そうだ,近くの席のいかにもティーン・エイジな子達は初BOΦWYだろう)中、僕は終始茫然とあの頃から今に至る過去を自分史のように振り返っていた。
そう、贅沢にも氷室京介(BOΦWY)をBGMに…
いや、そうではない、だからだ。
本当に自分に寄り添ってくれてた音楽だったからだと思う。
故に、セット中の楽曲の所々で忘却の彼方の様な昔日の記憶の断片が蘇った。
それは確かに、甘かったり、苦かったり、切なかったりした。
そして今、自分が置かれている状況を、恐ろしくもやっと客観的に捉えていた。
愚かだったな…
正しく"ボーイ"だった…
アンコールをせがむ客席を映し出したスクリーンにはタオル等のツアーグッズを振るオーディエンスに混じって、ママやパパに掲げられた幼い子達も目に付いた。
そして今、5万5千分の1の客席に居る自分はもう、ボーイではいられないことを思い知った。
泣いても笑っても、時は確実に流れている。
真摯に向き合う事の大切さに気付かせて貰えた事、またそうありたいと思わせてくれたステージを観せて貰えた事に感謝します。
WE CAN BE HEROES
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LOVE SHIT MUSIC presents
“We LOVE ROCK Vol.18”
日程:2011年06月18日(土)
会場:神楽坂EXPLOSION
(TEL:03-3267-8785)
OPEN/START=17:30/18:00
ADV/DOOR=\2500/\3000
※シルヴァラードの出演は20:00~予定。
《チケット予約受付》
「info@silverade.jp」まで御名前.枚数.御電話番号を御送信下さい。
※チケットは当日会場窓口にてお引換えとなります。
出演/SILVERADE/SiC/SLAVE SISTERS/POSITIVE FEEDBACK/CLOVER HONEY/SiC/
MC/BILLY-MUKAI(CLACK-NASH)
ゲスト・コメンテイター藤中健司(音楽雑誌「We ROCK(旧・ロッキンf)」編集長)
※今公演はミュージック・マガジン「We ROCK」誌DVD「バンド紹介コーナー」にダイジェスト映像が収録される予定です。(2011年08月発売号)
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"ROCK DRUNKERS FREE DRINK SPECIAL"
日程:2011年6月21日(火)
会場:四谷OUTBREAK
(TEL=03-5368-0852)
OPEN/START=18:30/19:00
ADV/DOOR=\1500/\2000
(Drink=\500で飲み放題)
:出演:SILVERADE/俊太岩★ザグラマラス/Knucle Oggi/GCAC/GOLD
※シルヴァラードの出演は20:50~予定。
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【戸嶋秀幸ラジオ出演】
★「YUUの海賊ラジオ」(2週に渡りゲスト出演)★
FMさがみ(83.9MHz)
DJ/栗原優
※シルヴァラード・サイト(http://silverade.jp/)より聴視可。
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★「マーブルの音」★
FM西東京(84.2MHz)
MC/DJ Haceey & ROCKY
GUEST/戸嶋秀幸/他
※FM西東京HPのポッドキャストにて聴視可(PC)。
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※SILVERADEファースト・ミニアルバム全国リリース!好評発売中!
:アーティスト:SILVERADE(シルヴァラード)
:タイトル:GET SET(ゲット・セット)
:規格品番:LMX-7731
:価格:\1,500(税込)
:発売元:BDSミュージック・エンターテイメント
※バンド公式サイトにて、SILVERADEリリース・コメント、並びにプロモーション映像アップ中!
※オフィシャルサイトにてCD&グッズ通販受付中!
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